洒洒落落
人が幸福を実感する自由時間は約7時間程度であると言われている。
つまりはそれ以上でもそれ以下でもベストな幸福を実感できないと言う事になるが、
休職中の僕はこの1ヶ月間1日24時間もの自由時間を得てしまっているからか、全くと言っていいほど日々に幸福を感じる事もない怠惰な日々を送っている。
結局の所人間は自由時間の中で仕事をするというのが
本来のライフスタイルだと思うし
生活する為に働くというのは当たらずとも遠からず、
だけど根本的な人間の''生きる"理由から考えてみれば
ズレまくってんじゃないかと思う。
おいおい、それは理想論であって
現実はそう簡単じゃねーんだよ!
と言う正論をぶつけてくるのはやめてほしい。
理想論で大いに結構、どこにでもいる夢想歌の戯言だと思って頂いて構わない。
しかし現実的な話をしてみると、
休職中の僕のお財布事情はいよいよかなりシビアな状況になり脳内会議では終わらない白熱した議論が展開されている。
先月の給料は全て生活費に消えていき
お財布の中の諭吉も数える程度になってきた。
そろそろ復帰するとしても来月の給料日までどうやりくりすべきか、ドーナツを穴だけ残して食べるかと同じくらいの世紀の難題である。
加えて、ひとつの疑問が浮かび上がる。
僕の可愛い諭吉は、一葉は、英世達はどこへ羽ばたいていったのだろうか。
一日のライフサイクルを思い出してみる。
すると、ほぼ毎日コンビニに行っている事に気づいた。
その名の通り便利な、便利すぎる彼らの思惑に見事にハマり僕は毎日の様に通いつめているのであった。
一日一度は、煙草を買いに行く。
これはそのコンビニで働いてる美人な人妻を見に行くという暇を持て余したルーザー予備軍の訓練をも兼ねている。 コンビニにいる美人をより美化してしまう現象に名前をつけたくなる。
そして入ると何故か僕は店内を一周してしまい
いつの間にか煙草を買うだけなのにカゴを持っている。
またいつの間にかコーラがカゴの中に入っている。
さあそうすると、不思議とカゴの中にはアイスやらお菓子やら週刊少年マガジンやらで溢れ返っている。
そうしてレジに進むと丁度英世が1人翔く程度の金額になるのである。
もはや、あれを買おうこれを買おうとして買っているわけではない無意識の中で行われてる一連の流れ。
無意識とは本当に恐ろしいものである。